樋口一磨のブログ

おかげさまで10周年

樋口国際法律事務所は、2021年6月6日で設立10周年を迎えました。

10年間の2011年6月は、東日本大震災の後で、世相は暗く、日本は復興に向けて歯を食いしばって顔を上げている状態でした。

そんな時に独立することを少し悩みましたが、今よりも悪くなることはないだろう、と思い、前に進みました。

最初は小さなオフィスで、自分と、秘書一名の所帯でした。

独立するにあたり、私にはコネも何もなく、また前職から引き継いだクライアントもいませんでしたので、身一つでした。顧問先は2件からのスタートでした。

その後は、一件一件を丁寧に、一人一人を大切に、コツコツとやってきました。弁護士はやはり属人的なサービスと思いますので、自分の目の届く範囲で、自分を頼ってくださるクライアントのために責任を持って、丁寧に対応してきました。

その結果、少しずつですが右肩上がりにクライアントや仕事が増えてまいりました。顧問先は、コロナ禍で変動がありましたが、70件程度になっています。東証一部上場企業からスタートアップベンチャーまで、業種も実に様々、たくさんのご縁をいただいています。

事務所は、規模を大きくしようと思えば、パートナーを迎え、拡大路線を取ることもできます。でも、それによってマネジメントに労力を割くよりも、自分のスタイルでサービスに専念したいと思い、ブティック型を維持しています。

もちろん自分1人ではここまで来れませんでした。今の秘書(当事務所ではクライアントサービスと呼んでいます)と弁護士は、とても素晴らしく、本当に助けられています。秘書の1人は、独立当初に出会い(幸運でした)、私と事務所にとってかけがえのない存在となっています。

彼女の勤続10年をお祝いさせていただきました。心から感謝してしています。

弁護士の責務はもちろんクライアントの権利を守ることですが、事務所の長としては、そこで働くスタッフの物心両面の幸福度を少しでも高めることを目的として、ご本人、またそのご家族が、ここで働けてよかったと思っていただける環境作りをすることが、自分の仕事であると思ってまいりました。

今回、所員から、プレゼントとカードをもらいました。カードからは皆んなの心を感じました。何よりも嬉しかったです。10周年は、自分というより事務所のものと思っていましたので、自分にもらえるというのはサプライズでした。

5周年と、出版記念を兼ねた8周年には、お世話になっている方々をお迎えしてパーティーを開かせていただきました。好評だったと思っていますので、コロナが落ち着いたら、また皆さんにお声かけしようと思っています。

当たり前と思っていたことが当たり前ではないと気付かされたこの時代、生きていることを含めて全てのことに感謝して、謙虚さを忘れることなく、目の前のことに丁寧に実直に一所懸命に、取り組んで参りたいと思います。

引き続き宜しくお願いいたします。