樋口一磨のブログ

2013年7月 のアーカイブ

モンゴル

日弁連の法制度支援の一貫として、モンゴルの弁護士を迎え、日本法について学んで頂く企画があり、レセプションに参加させて頂きました。

20130725-234441.jpg
半分日本人、半分モンゴル人なのですが、一見区別がつきません…我々日本人のルーツなのだなぁと改めて感じました。

と、お土産のウォッカが出てきまして

20130725-234703.jpg
明るくにこにこと、断れない感じで乾杯を求められ、ストレートで何杯も頂くことになってしまいました…
想定外でした…
が、寒いモンゴルではそういう文化とのことで…勉強になりました。

日本語も英語も不自由な方が多く、コミュニケーションはかなり適当だったのですが、ウォッカを酌み交わすうちになんとなく打ち解け、お酒って偉大だと思いました。

地球

地球儀を買って、事務所に置きました。

20130722-214417.jpg

子供の頃、学研の付録で一生懸命に作った記憶があります。
大人になって、考えたことはなかったのですが、先輩に勧められてすぐに買いに行きました。

面白いです。
実際に見た国が増えたこともあると思いますが、距離感など、平面図では伝わらないことが感覚的によくわかります。
世界は広いので、いくら見ていても飽きません。

九月に会議でブエノスアイレスに行くかどうか悩んでいるのですが、地球儀で見ると日本の真裏であることがわかりすぎてしまい、ますます悩んでしまっています…

セミナーにて

どの職業も同じだと思いますが、我々弁護士も日々勉強です。
日本国内だけでも様々なことが起こるのに、国際弁護士としては海外の重要な変化にも付いていかなければなりません。

そのために、国際会議などにも参加して情報収集に努めるのですが、手頃に参加できて有難いのがセミナーです。
弁護士会では、色々な団体と協力するなどして、日々多種多様なセミナーが開催されています。

先日は、弁護士知財ネット主催の、欧州統一裁判所(Unified Patent Court)に関するセミナーに参加しました。

欧州では、1973年以降、欧州特許(European Patent)といって、加盟国における特許の付与手続については、国ごとに個別に申請をせずとも、ひとつの手続で付与がなされる統一制度が設けられています。

しかし、この制度は、特許の付与手続についてのみ統一するものであり、その特許の有効性や侵害行為が問題となったときは、各加盟国の司法制度において個別に審査されることとなるため、複数の訴訟が係属しうる上、国によって結論が異なることがありうるという点が大きな問題とされてきました。

そして、この度、欧州特許に関しては、紛争についても、ひとつの裁判所で解決する制度を設けることで基本合意が得られたとのことです。今後、2014年以降、順次整備がなされる予定であり、これによって欧州の特許実務はひとつの大きな転機を迎えることになりそうです。

と、マジメな話をしてしまいましたが、このセミナーでは嬉しかったことがありました。
スピーカーの一人であるドイツ人弁護士が、とてもよく知っている方だったのです。

彼は、私のミシガン大学ロースクール時代の友人のボスであり、デュッセルドルフに事務所を構えており、数年前、バンクーバーで開催された国際法曹協会の会議で知り合いました。
知的財産権が専門であることはもちろん知っており、その後、お仕事をご一緒させて頂いたこともありましたが、まさかここで再会するとは思いませんでした。

残念ながら、他の会議の都合で中座せざるをえず、きちんとご挨拶できなかったのですが、こうして世界のどこかでまた必ず会う気がしています。